アニメ8期11話感想

アニメのヒロアカがついに最終回を迎えました。
クオリティや放送ペースが落ちない、10年続く素晴らしいアニメになったと思います。
今期のヒロアカラジオを毎週聴いていて、声優さんがアニメスタッフに最初に言われていたという言葉が印象的でした。
「10年続くアニメになるので、10年走れるキャストを選んだ」というようなことをおっしゃってた。
現実の時の流れが、そのままアニメの中の結束感につながっていると思いました。

以下、感想です。
畳みます。
8期11話

僕のヒーローアカデミア
アバンは照元くんとおばあちゃんのお話でまとめられていて、前回のED後の引きから見事な開幕につながりました。
漫画だと断片的に挟まっていたお話たちを、まとめてアニメにすることでとてもうまく作用していたと思います。
特に、モノローグで語られていただけだった境遇の部分も、割と鮮明な映像として見せてくれた。
「おばあちゃんがきたからね」
転弧に手を差し伸べられなかった女性の後悔も、見逃さない堀越先生の手腕が光る最終エピソード。
ヒロアカを「ガワ」でしか見ていない人ってアメコミに触発された、勧善懲悪ものだと思っている人今でも多いんじゃ無いかと思うんです。
(自分もその一人だったと思います。)
でも、最後まで「グレー」な部分を描き切って、誰もがヒーローになれるを全面で押し出してくれた。

OP最後まであって嬉しい。
最終エピソード、漫画の話だけじゃ短いんじゃ無いかと思っていたんです。
なかなかたくさんアニオリで補完してくれてました。
洸汰くんのほっぺ叩いて先生と言い直すところ、好きです。
後ろにちゃんと照元くん描いてくれてましたね!
そしてデク先生の横顔…すっごい美しかった…
基本的に顔はかわってないのに「大人」だと確実にわかる色気があった。

卒業式の描写がマシマシになってて嬉しいです。
かっちゃんと物間のド派手爆破シーンも、セリフ付きで大満足。
二人はどうやって打ち合わせしたんだろうとか、ファンブックの物間くんのコメント含めて、やっぱりここの二人の会話も気になります。
オールマイトに向かって幼馴染二人で笑い合うあのカット、本当〜〜〜〜にかわいい。
オールマイト目線の二人ってこんなに「少年たち」なんだって改めて実感した。

そして8年後の進路希望。
やっぱりヒーロー以外にも憧れる対象ができてる社会が、本当に嬉しいなと思います。
かっちゃんの映像を見る出久の顔がかわいい…
ジト目の出久本当に好きだ。(相澤先生に「もっと厳しくしろ」と言われた時の顔もちゃんと漫画再現されてて良かった。あの顔も好き…)
相澤先生の「さびしいか」の言い方、良かったですよね…
同僚になった二人の距離感がアニメだとより感じられて、いわゆる大人の二人になっていて私の方がさびしいよ〜〜となってました。
あの、デスクにA組の写真も嬉しいですが…生徒との写真を貼ってるのズルい!
何あれめっちゃいいアニオリ…
アニオリの中で今回一番グッときたのここの写真です。
お揃いのクラスTシャツを着るデク先生…
林間合宿で料理作るところ隠し撮りされてるデク先生…
体育祭のクラス集合写真に混ざるデク先生…
教師という職に対して誠実で、とても誇りを持ってるとわかる。
だけども寂しさも感じているという山下さんの声の演技が素晴らしい。
「先生結構優しかったけどな〜」の声めっちゃかわいい。

そして「完」を握りつぶすオールマイト、ちゃんと手をパッパと払っていて細かい動きが面白い。
「タペストゥリーですか!?」オタク声助かる。かわいい。
「爆豪少年中心に」が外されちゃうんじゃ無いかと気が気じゃなかった私です。
ちゃんと明言してくれて嬉しい!!!
ここの出久の、泣きそうになりながら笑う作画が美しい。
というか今回の大人出久の作画全部美しいとしか言えなくて、少年から青年になった美しさなんですかね、すごいね、デク先生。
車からの登場演出もオールマイトリスペクトで嬉しいですね。
すごいかっこいい。
そしてたっぷりと差し出す手を映してからの「来い デク」

くぅ〜〜と唸りました。
この声色、思っていたどの「来い デク」とも違っていました。
しかし、これが正解なのだと突きつけられた。
なんだろう、未来を感じる「来い」だし、嬉しさを滲ませる「来い」だし、今までで一番フラットな「デク」という言い方に聞こえた。
これは、プライベートではきっと「出久」と呼んでいるからなんだろうと思わせてくれた「デク」だと思います。
明らかにヒーローネームのデクだった。
漫画のような後ろを振り返るかっちゃんも捨てがたいですが、アニメの真正面から手を伸ばすのも良かったです。
そして後ろに構えるA組の面々。
その後の出久の表情もいいんですよねえ。
ヒーローコスチュームで駆け出してEDのイントロドーン!は最高の演出でしたし、これしかないタイミングでした。
音楽ナタリーのバンプの記事で藤原さんがおっしゃってたイントロの話が興味深くて覚えていたので、今回のイントロでも「ヒロアカの音」そのものを感じました。
藤原さん曰く、ヒロアカを読んでいた時に要所要所で鳴っていた音をそのままイントロにしたと。
未来への希望とか、過去の後悔とか、幼い日の憧憬とか、全て詰まってるイントロのような感じがします。
その後の空を飛ぶA組の演出が、1期のOPオマージュだとすぐにわかる演出でファンサがすごい。
1期のOPではまだまだ子供だったみんなが、大人になった姿を見るとどうしたって感動しちゃうもの。
見守ってくれてる弔くんがちゃんと笑っていました。

EDのニクい演出も何から何まで完璧な最終回でした。
エッジショットとベストジーニストとのかっちゃん3ショットすごい嬉しい補完でした。
そして先生してる出久を見れて嬉しすぎる。
板書綺麗だねえ…そして子どもにおんぶをせがまれているデク先生良すぎる。
納涼ゴチンコ祭りがすごいスケール感で行われてて笑った。

漫画の時から思っていたけれど、満足感がすごい最終回でした。
寂しさもあるけど、今はテレビシリーズで全て綺麗に完結してくれたアニメヒロアカに感謝の気持ちでいっぱいです。

今回の歌は最終回ということもあるのでやっぱりこちらで。
公式のリリックビデオ、何回見ても良いです。
提供されたイラストしか使用できないという制約の中、
個性ってみんな「違って」みんな「良い」んだと改めて教えてくれるようなエフェクトの数々。
ラストのサビは幼馴染の二人の顔がアップになるけれど、全員に繋がる歌詞になっているのが素敵です。