SS

他人から最も遠い人

未来捏造のプロヒ設定の勝デです。    「デク、この辺り住んでたことあるのかい?」 塚内さんの部下だという警察官の中年男性は、僕にそう言ってコッペパンを一つ手渡してくれた。 件の大戦後、ヒーロー飽和社…

君はモネ、僕はピカソ

中学時代の勝デ未満の小話です。   「今日帰りどこ寄ってくー?」「それでね、その時二組の小林くんが……」「先生〜! 絵の具無くなったんだけど……」 外は雲一つない快晴だというのに、校庭に出ている者は誰も居なくて…

「Shall We Dance?」

原作軸 文化祭前の一コマ妄想SSちょっと穏やかすぎる勝×イヤホンは有線派のデ     文化祭まで三日を切った深夜のハイツアライアンスの一階談話スペースで、僕は一人ダンスの練習をしていた。芦戸さんに口酸…

それはとても寒い二月の夜だった

 プロヒ同士で結婚済みの勝デその痴話喧嘩に巻き込まれた峰田視点の小話です。     ――別にいいと思うんだ。自分のことだしね、そりゃストイックなところが魅力の一つだと僕も思っている節があるし…

キスに味なんてないのに

 高校生かっちゃん×社会人デク個性のない社会。現代パロの小話です。   最寄り駅の一つ前の駅で降りた俺は、同じ路線とはいえ普段降り立つ事の無い駅に一瞬足を止めて構内案内図を見上げた。西口と東口があるが、かなりこじんまりと…

少年少女は恋を知らない

小学生勝デの小話です。いや、勝→デです。かっちゃんのいじめ描写があります。話の後味が良くないです。ご注意を。     小学五年の春、俺とデクは初めて別々のクラスになった。 思えば「無個性」だからと俺が…